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2017年09月01日の記事は以下のとおりです。

思い出を活かす

20170901181052.jpg

楽しい思い出のある常連様が亡くなってしまいました。

近年はイベント営業の時には必ず参加してくれ、
万華鏡の時もキャンドルの時も終了後には
うちの次女のキャラを楽しみ、先生含めお決まりのメンバーで
たくさん遊んでいってくれました。


出産という大役を果たして逝ってしまいました。

母親のお腹の中で両親と過ごした時間を楽しみ、
この世に生まれてきた赤ちゃん。

彼女の赤ちゃんは、
産みの母親が生きて存在しない。という人生を送る事になったけど、
彼女を愛するご家族、
赤ちゃんにとっての祖父母や叔母さん達、
そして父親やそのご家族から沢山の愛情をもらい育つ事を祈ります。


私も長女を産んだ頃、これ(生まれる前に父親が他界)っていったいなんなの?
誰にとってのどういった意味があるの?と理解に苦しみ
姿かたちのない物、というか目の前の現実を恨みました。

何かを恨むことが一番簡単だったからだと思います。

恨んでもやりきれなくなるだけなのを当時はわかりませんでした。
わかるキャパが体中のどこの部分にも存在しなかったのです。

けれどうちとは違い、母親という偉大な存在を失ってしまった。
おっぱいをしゃぶらせる事は母子にとって、とても大きな恵みなのに。


もしも今、私が死んだら
彼女はきっと今の私の悲しみと同じ重さで涙を流してくれると思う。

私にとりお客様方は、
そういう思いがお互いの間に在るものと思っています。

けれど赤ちゃんを残して逝く彼女の無念な気持ちは、
我が子と過ごす時間が与えられた私には想像しきれず、同じ重さにはならない。

その孤独なおもいは想像を絶し、どうにも慰められません。

赤ちゃんが心配でこれから当然のように待っていた美しい時間を失い
無念で身も心も苦しくていられないだろうと思います。

なので彼女が求めることを精一杯心で感じ、
わずかでも何かの役に立てるよう陰ながら努めたいと考えます。


こういう時、人が生まれてくる事、そして亡くなる事を、
しみじみと見つめさせられます。


出産を達成するまでの日々、父母と赤ちゃん三人で暮らす叶わなかった日々、
どちらもとても大きい時間です。

これから、彼女の心が少しでも安らぐように、
生きている自分は、日々を大切に生きる事をすべき。
と、あらためて気づかせてもらいました。

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